2019年01月28日
【AH町田】「認知症・高次脳機能の基礎理解」(ラウンド研修レベル1・2)を学びました。
2019年1月16日、東京都町田市にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム町田では、「認知症・高次脳機能の基礎理解」(ラウンド研修レベル1・2)に関しての研修が行われていました。
認知症ケアの目的は、「認知症の人がその人らしく暮らし、QOL/Well-beingを維持・向上できるように下支えする」ことです。
そのためには、認知症ケアの知識や技術を身に付けることがとても重要です。
認知症とは、という基本から学び、「認知症の原因疾患」や、「認知症の薬剤」「医療職との連携」などを学びました。
医師は、「標的症状」「本人の状態」「薬剤の作用」「薬剤仕様に対する本人の意向」などを見極めて薬剤を処方します。ですが、その医師が24時間体制でご入居者に付き添い処方薬を決定するというわけにはいきません。
研修は「ご入居者のより良い生活のために」を念頭に置き、学ぶことが大切です。
そこで、ご入居者をサポートする他の職種から正確な情報を提供されることが期待されます。その役割を果たせるのが介護職なんです。
その介護職が、ご入居者が使用されている薬剤について知らないがために、予測すべきリスク(副作用)や期待される効果が現れているかに無頓着であっては、そもそも期待される情報を収集することはできません。介護職には、ご入居者と医療を結ぶ重要なパイプ役として、思いや体調を代弁できるスキルが求められます。
また、ご入居者の普段と違う症状に気づいたときには、正確な情報を分かりやすく医療職と共有することが大切です。まずは事業所内の医療職である看護師へ、そして必要に応じて主治医へと、ポイントを押さえた情報共有をするよう心がけています。
アルツハイマー型認知症は、軽度認知障害(MCI)の段階で適切な対応・介入がなされた場合、認知機能が回復し、後の検査で正常と判定されることもあります。
この「適切な対応・介入」には様々な形がありますが、ご本人と周囲の人々がともに予防の視点を持つことが非常に大切です。
認知症ケアは、社会的なつながりを大切にしながら、ご本人が夢中になれること、やりがいを感じられることを日常生活の中に取り入れていくことが重要です。アズハイムではご入居者に対して個別アクティビティを行う時間『確かな一日』の実践により、ご入居者の生きがい・やりがいある暮らしのサポートに取り組んでいます。
これは、アズハイムの5本の柱の1つである『認知症ケア』を現場で実践する手法の一つでもあります。
高次脳機能障害を正しく理解し、適切なアセスメントのもとで高次脳機能障害を有するご入居者をサポートしようとする姿勢がとても大切です。
高次脳機能障害とは、人が人らしく生活していくために必要な言語、記憶、判断、学習、行為、感情等に障害が生じた状態であるといえます。高次脳機能障害は通常、独立して生じるのではなく、運動麻痺、感覚障害、嚥下障害、排泄障害、心理的混乱などが複合的に生じます。そのため、障害像そのものの理解が難しいとされています。
しかし、障害を正確に理解した上でご入居者をアセスメントし、根拠に基づいた適切な支援を行うことができれば、見えにくかった障害の回復過程の変化をご本人と介護者が共有できるともいわれています。
介護は「チームケア」です。研修はスタッフ同士のコミュニケーションの場でもあります。
研修参加者の声
■ご入居者が内服している効能・副作用を把握して、対応できるようにしたいと思う。
■認知症の支援についてはQOLやWell-beingが維持・向上できるよう下支えする役割を再確認できました。
■認知症に関わらず、様々な病気の理解と対応、接し方などの知識をつけておくことは専門職にとって大切だと実感させられました。
■一番はご入居者の気持ちを知り、どう支援していけるか考えること、又、続けていくことが必要であると思う。
■高次脳機能障害は回復へのアプローチが軽視されてしまう傾向があるので、しっかりとアセスメントしていくことが大切だと学びました。
■介護の仕事を続けているうちに、様々な方々と接してきたことで理解してきてはいますが、今回改めて研修を受けさせていただき、とても分かりやすかったです。
■脳の機能や症状を理解した上で、どのように支援していけば良いのか今後探していければと思います。
研修担当者の声
認知症や高次脳機能障害のご入居者は、記憶障害や機能低下に留まらず、生活をしていくうえで心理・社会的なダメージを引き起こすことがあります。この状況におかれている方に対しては、まずその方一人ひとりに対して生活においてどのような機能的な障害があり不便さを感じているのかを理解するとともに心理的なサポートに取り組まなければなりません。
周囲の理解や手助けにより、問題を少しずつ受け入れ、少しずつ対応できるように、ご自身の喪失体験を乗り越えて、自分らしさの復権を図ることが私たちの役割だと考えています。
研修参加者からは、「正直、難しそうでとっつきにくい内容でした」と意見がでました。ご入居者のより良い生活のために、現場最前線で働いているスタッフのやりがいを感じてもらうために、今後も研修担当者として難しいこともわかりやすく噛み砕いて伝えて受講者自らが気づきを得られ学べるような研修を心掛けていきたいと思う回でした。
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