2022年8月23日。株式会社アズパートナーズ(東京都千代田区)にて、シニア事業部メンバーとケアチーフ4名でEBC事例検討会を行いました。今期新たに始まった取り組みの1つです。
【EBCとは】
Evidence-Based-Care(エビデンス・ベースド・ケア)の略称で「科学的根拠に基づくケア」を意味します。
ご入居者の介護度や食事・睡眠・活動・リハビリの状況など、約200の項目を定期的に集約しモニタリング。
科学的根拠に基づいたケアプラン作成や日々のサポート時に役立ちます。
※2022年8月現在の項目数です。
本検討会の主な目的
1.ご入居者の日常生活上の課題について、EBCデータを活用しながら検討することにより、事実データを基にした解決策を導き出すことで、更なる生活の質の向上を目指すこと。
2.事例及び事例対象者への理解を深めることで、サービスの向上を目指すこと。
以上2つとなります。
本検討会共通のテーマ
「ご病気等による認知機能の低下がある」ことをテーマに掲げさせていただきました。
その理由は、例えそのような状態にあったとしても、アズハイムでは安心してその方らしいご生活を続けていただきたい為です。
当日は約6時間、合計4事例の検討を行いました。
目的を達する為、事例検討会では事例発表者の設定したテーマを基に事例対象者の「ナラティブ」と「現状」の把握から始まります。次いで「EBCデータ」を基にしながらの課題抽出と解決策の立案、最後には「個別課題」を基にしながらの各事業所で活用できるノウハウ化も目指します。
同時に、より円滑に事例検討会をより進めるためにも、事前に「5つのグランドルール」を設定・共有することで、事例情報のみならず参加者全員を大切することも目指しました。
特に本事例検討会では、BIツール「EBCデータ」から事例対象者の日常生活上の課題と、定量・定性データとの整合性も確認することが一つの特徴となっています。データを扱うことや、事例発表に対する緊張の面持ちが参加者のそれぞれに見られましたが、参加者全体のサポーティブな姿勢が会全体を包み込むことで、終始程よい緊張感の中、一つ一つの事例理解を深めることができました。
※BIツールとは「ビジネス インテリジェンス ツール」の略です。蓄積されたビッグデータを集めて可視化・分析し、迅速な意思決定を助けます。
参加者の声
■一つの事例をじっくりと1時間30分かけて掘り下げることがないため、良い経験となった。
■他の事業所のチーフと検討することで、自らの視野が広がるきっけにもなった。
■有意義な時間だった。現場のリーダーにも行って欲しい。
■事例を図字することで、新たな気づきや解決策を得ることができた。
担当者の声
事例の検討は、対人援助職者として多くのことを内省する大切な機会になるかと思います。
内省を通じて自分への理解を深めることは、プロフェッショナルとしての支援の質、延いてはサービスの質にも影響を及ぼすことが考えられます。わずかな時間でも構いませんので、是非各ホームでも事例検討を実施していただければと思います。その際には「事実×データ」の視座を養うためにも、ホームお一人おひとりの力で作り上げた「EBCデータ」も合わせてご活用ください!
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