見学・資料請求Click

オンライン見学も実施中!

ブログ

2025年03月27日

#リハビリ

【第1回 アズハイムリハビリ学術大会】リハビリテーションに関する講演や体験、演題発表を行いました。

第一回アズハイムリハビリ学術大会開催

2025年3月13日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)にて、第1回アズハイムリハビリ学術大会が行われました。

アズハイムリハビリ学術大会とは?

アズハイムの全ホームに配置されている、専門資格を持つ機能訓練指導員※が集まり、リハビリテーションのさらなる向上を目指してシンポジウムや症例の学術報告、リハビリ関連機器の体験を行いました。固定観念にとらわれず、自律を支援するリハビリテーションについて考えを深めること、そして各人が現場でさらに研磨するための気づきを得ることを目的としています。

※アズハイムの機能訓練指導員
ケアスタッフと連携しながら、ご自身で衣服を着る、洗濯物を畳むなど生活に即した筋力をあげ、日常生活動作(ADL)のレベル向上を目指す生活リハビリの設定や、お客様の状態に合わせた個別的なプログラムの計画や実施し、その効果を測定し、ご入居者お一人おひとりが自分らしく生活するためのサポートを担う。

シンポジウムでは「【生活が自律するとは】”ADL自立”という固定観念から脱却する」をテーマとして、3名の専門家にご講演いただきました

シンポジウムの様子

自律とは、自分の意思で生活を選択し、自己決定できる能力を意味します。
まずは、機能訓練指導員がご入居者を理解した上で、ご本人の生活に寄り添った社会参加目標の設定を促すことで、単に動作を行うためだけではなく、意思を持った生活を行っていただくためのリハビリを目指す、現代におけるリハビリの深化について考えを深めました。

木下尚久先生【自律を支援するリハビリテーションを考える
歴史的背景や、地域包括ケアシステムなどの現代社会における介護業界の変遷を踏まえ、自律を支援する介護付きホームの可能性についてご講演いただきました。

池谷聡毅先生【「いわゆるADL自立」から脱却するための「生活の自律」という視点の重要性について~回復期機能を有する当科の取り組みを踏まえて~】
回復期病院にてご活躍されているお立場から、退院後の在宅生活までも自律を促す取り組みや、それに伴うスタッフのモチベーションの繋がりなど、多方面での自律の重要性に関してご講演いただきました。

当社シニア事業部 部長 中元【介護DXからみえた今の「自律」と創成期の「自律」】
介護職員としての自身の経験をもとに、人の力とIT技術を融合させることで実現可能となる、自律を促す介護DXについて講演を行いました。

協賛メーカー5社による「健康体験」

日頃よりご協賛いただいている各メーカーのご協力のもと、リハビリテーションに関する体験コーナーが設けられました。

セントラル薬局グループ 株式会社グリーンエイト様 ~スイーツを食べながら栄養・薬相談コーナー~

■ オーソティクス正規取り扱い店株式会社Ahitomo様 ~あなたの重心測定体験~

■ 株式会社マジックシールズ様 ~転倒防止床「ころやわ」体験~

■ 三信化工株式会社様、株式会社信濃化学工業株式会社様 ~ユニバーサルデザイン食器体験の展示~

ユニバーサルデザイン食器体験の様子
ユニバーサルデザイン食器体験の様子
重心測定体験の様子
重心測定体験の様子

本大会の参加者はもちろん、アズパートナーズ本社社員も参加させていただき、各ブース大盛況でした!

アズハイムの機能訓練指導員による、実際の症例に対してのリハビリテーションについて演題発表

シンポジウムにてご講演いただいた先生方に加え、藤牧良輔先生にも審査員としてご参加いただき、アズハイムの機能訓練指導員による演題発表、質疑応答が行われました。

演題発表の様子
演題発表の様子

下記、一部演題のご紹介です。

・着衣障害と障害の気づきに対する適応的アプローチ~色彩弁別能力を活用した更衣動作~

・オーラルディアドコキネシスを活用しうがい動作改善を目指した口腔機能プログラムの取り組み

・Communication Style Inventoryを活用したFTの声かけにおける生活リハビリ回数への影響

・水頭症を併発した全介助高齢者における移乗動作とトイレ習慣化に向けた動作ペースに配慮した生活リハビリ介入の効果

・作業療法介入プロセスモデルを使った多職種連携のchallenge

外部審査委員とメンバー間の評価によって、優秀な演題には賞が贈られました。

演題発表優秀賞受賞者記念写真

≪ 最優秀演題賞 ≫

AH三郷 【DVD操作獲得を目的としたモンテッソーリパズルを使用した構成障害へのアプローチ】

≪ 敢闘賞 ≫

AH神宮の杜 【視覚障害を伴う認知症高齢者男性に対する排尿姿勢行動変容の試み- 生活リハビリと環境調整を組み合わせた介入の効果】

< 優秀演題賞 >

AH光が丘 【認知機能低下による食事自立困難な方への触覚・視覚アプローチ】

AH大田中央 【繰り返しの質問行為を認めた症例に対するパターン化した作業遂行の獲得を目指して】

AH市川 【進行性核上性麻痺症例の環境依存的行動を利用した移乗動作の介助量軽減の試み】

日頃から各ホームで尽力している機能訓練指導員が意見を交わし、学びを深めることで、アズハイムのリハビリテーションの新たな可能性を実感できる貴重な機会となりました。

【参加者やシンポジストの声】

大変貴重な機会となり、とても実りの多い一日でした。(参加者)

今回学んだ事を糧に「固定観念にとらわれず」臨床に活かしていければと思います。(参加者)

私も久し振りに学会の雰囲気を堪能させて頂きました。若い人達の発表している姿を見ていると、未来を感じて良いですね。(シンポジスト)

とても良い会だったと思います。課題もありましたが次はもっと良い会になりますね!(シンポジスト)

【大会担当者より】

機能訓練指導員は普段、それぞれ別の事業所でチームケアに取り組んでいます。そのため、一見すると異なる課題に向き合っているように思えますが、実際には共通する課題が多く存在します。それは、リハビリという専門領域における技術的な課題、介護職員との連携の課題、さらには未知の課題への対応などです。

今回、学術大会を企画した目的は、こうした課題に対して、専門職が一人でも効果的な考え方や視点を持てるよう、プロセスを共有することにありました。そのためには、学術的な客観性が不可欠であり、実際の体験を重視するとともに、社外からの経験談や成功事例を取り入れることが非常に重要だと考えました。

結果として、参加者にとっては普段発表する機会のない内容を発表できる貴重な場となり、質疑応答も通常の研修では得られないほど質の高いものとなりました。閉会式や懇親会では、メンバーが充実した表情を見せており、研修担当者として大きな喜びを感じました。

参加者集合写真

—–

アズパートナーズは、世代を超えた暮らし提案型企業です。
株式会社アズパートナーズでは、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)、デイサービス、ショートステイといったシニアサービス「アズハイムシリーズ」を、首都圏を中心に展開しております。
介護に関してのお悩みやお困りごとがございましたら、いつでもご相談ください。

新着記事