2021年07月26日
【機能訓練指導員ミーティング】18期のテーマに沿って研修を進めました。
2021年7月12日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズ本社(東京都千代田区)とホームをZoomでつなぎ、22ホーム中19ホームの機能訓練指導員が参加した今期2回目の機能訓練指導員ミーティングが行われました。
機能訓練指導員は「FT(Functional Trainer)」と呼ばれています。
18期のテーマは「できるの次のできるへ」です。
18期アズハイムのリハビリでは、「4本の矢」における生活リハビリが、生活改善に寄与するために「できるの次のできる」をテーマに、生活リハビリ設定方法や多職種連携をしています。
「4本の矢」
①生活リハビリ
②個別機能訓練
③集団体操
④体力測定
※前回の機能訓練指導員ミーティングでも言及しています。詳しくはこちらをクリックしてご覧ください。
各ホームのFTメンバーは、積極的に建設的な意見を出してくれます。結果として会議自体がとても建設的なものであったことに、アドバイザーとして携わらせていただいて本当に嬉しかったです。
アズハイムのFTのみなさんは、本当に素敵です。
18期目標「生活リハビリが、しているADLになったら卒業を」
生活リハビリは、生活に反映することが一番重要であることは自明ですが、ここにはケアスタッフの協力が不可欠です。
生活リハビリが生活の一部になった時、私たちは誰もが嬉しく思います。
それは、ご入居者ご自身が動こうとし生きようとして、自然にADL能力の維持を図れる状況になっているからではないでしょうか。
「しているADLになるためには?」を常日頃自問自答しつつ、さまざまな取り決めや試みを行っています。この組織としての動きは毎年ブラッシュアップしていっています。ただひとつやりがいを挙げるとすれば、いつでもどこでも私たちの仕事は個別性があり、それぞれの状況によってしているADLは千差万別であることです。またできることを行うことは、楽なことではないため、それぞれどの職種のメンバーもストレスを貯めないようにすることが重要です。2か月に1度のFT MTGはそんな「私だけ?」にも応えられている場でもあると思います。
できるADLを卒業して次のできるADLに課題が上方修正していくこは、一筋縄ではいきません。こちらの目線だけでは、なかなか達成することもできません。
多職種における生活リハビリ連携について。
当ブログでも多く紹介しております通り、アズハイムでは、機能訓練アドバイザーの他に、看護アドバイザーや介護支援専門員アドバイザー、教育・研修アドバイザーなど様々なアドバイザーがおり、ご入居者サービスの向上に対して日々研鑽をしております。
介護記録「ケアカルテ」を活用することでさらに効率アップ!
FTは17期から当社EGAO linkというIOTシステムにおける介護記録「ケアカルテ」を活用し、生活リハビリを個別に設定し、ケアスタッフが各自のスマートフォンから閲覧・記録ができる体制を整えてまいりました。これは多職種で連携するための足場づくりとしても大変重要です。
17期まではFTが発見することが多かったできるADLも18期はいよいよ多職種で発見していきます。現在は上述した各アドバイザーに力を借りつつ、多職種で生活リハビリの質を向上させた設定ができるよう、種を蒔いている段階です。
さまざまな困難もあると想定しておりますが、お客様第一主義で今後も色々な方策を模索していきたいと思いますので、今後もこのブログで進捗を報告できればと考えております。
研修参加者の声より
4月から18期に入り、新たな試みがスタートしました。当初は17期から18期の変化と4・5月の準備量に、不安なご意見も時折頂戴しておりました。5月のMTGになると準備段階も中盤から後半に差し掛かり、メンバーの頼もしい前を向いた質問や行動が出始めました。
7月のFT MTGでは、多職種連携によるできるADLの生活リハビリの立案が主題でした。FTメンバーはベクトルを合わせるべく、詳細な質問をしつつ、「助かる」「やっていく」など前向きな意見をくださいました。またメンバーの中には「これまではFTが行ってきたことをこれから多職種でできるようにしていく方向に頑張っていきます!」のようなこれまでのアズハイムで行ってきた流れを理解し、そしてこれからのベクトルに賛同いただけるメンバーもおりました。
研修担当者の声
東京オリンピックが始まりましたね。オリンピックはもちろん、パラリンピックもとても楽しみにしています。パラリンピックは、「自分が持っている身体をいかに駆使するか」というある意味究極のパフォーマンスがそこにあると思います。
普段、現場に赴いたときや本社で現場を回想するとき、ご入居者ができること、そのためにスタッフができること、そのために私ができること、をいつも考えています。
もちろん中心はご入居者です。当社では再三お伝えしていますが、「できるADLの生活リハビリを全入居者が遂行する」を目標に日々研鑽しております。私としては、各ホームのFTと共に常にその人らしさ、個性に目を向けてご入居者に関わるように心がけています。動作能力が高いからすることが多い、動作能力が低いからすることが少ない、は早計な結論です。動作能力が高い方であっても、目的・目標の手段選択にできることが隠れていたり、動作能力が低い方でも、きちんと評価をすれば、多くのできるADLが潜んでいることもあります。
話は元にもどりますが、パラリンピックの選手の身体の使い方を観ていると、「おお~そんな風に肩甲帯が動かせるのか~」「頭部・脊柱・骨盤のアライメント(軸位)をそんな風に保ち股関節の動きに気を付ければ水泳で直進できるんだ~」など学びがたくさんあります。この学びは単に運動学・解剖学だけではなく、競技という私の普段にはない、速さ・高さ・長さ・感覚などを極限まで磨いているところに文頭の「熱」の根源があると考えています。
今回の東京オリンピック・パラリンピックは、スポーツとは、を考えさせられる大会であることは言うまでもありませんが、せっかく行われるオリンピック・パラリンピックですから、やっぱり私自身の人生の1ページとして、大好きなオリンピックと興味が急上昇中のパラリンピックを、感染対策を最大限できることを全うして観戦し、楽しみたいと思います。
その結果、オリンピック・パラリンピックが閉幕した時に、熱が大きな学びとなって私の関わる多くの方々にできるADLとしているADLのチャンスに繋がればいいなと考えております。