2019年07月22日
【AH大泉学園】ラウンド研修(レベル2)「職業倫理、身体拘束及び虐待の防止」「プライバシー及び個人情報の保護」が行われました。
2019年7月8日、東京都練馬区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム大泉学園では、スタッフ2名へのラウンド研修(レベル2)が行われました。
今回の研修は、社会人として、また介護事業所に勤めるスタッフとして守らなくてはならない職業倫理や虐待防止、プライバシーに関することを学ぶ時間でした。
介護の倫理とは。
「常に介護職が、介護を必要とする人々や社会の人々の生命を大切に思い、互いの幸せを目指す実践を行う視点(=理想を目指す視点)」のことです。
アズパートナーズでは、シニアサービス理念の深い理解と実践こそが、職業倫理の実践であると言えます。簡単なことではありません。そのため、介護職には、経験を積むと同時に常に自分自身の知識・技術の向上を図る努力を継続することが求められます。
具体的に何をどうすることが倫理的配慮なのかを考える際の判断材料として、『日本介護福祉士会倫理綱領』が定められています。この倫理綱領は、介護福祉士のみならず、すべての介護職に通じる倫理として理解しておくべきものです。
虐待は人間の尊厳・人権を侵害する行為であり、介護者に限らず、誰もがしてはいけない行為です。
虐待は言い換えれば、自分自身で自分の意思を主張・表現できない人々に対する人権・権利の侵害です。
介護はご入居者の自己決定のもとに提供していくことが必要です。そのためには、説明を丁寧に行い、ご本人の納得・同意を得ていくことが非常に重要です。
不適切なケアや非意図的虐待が放置され、蓄積・エスカレートすることが、虐待を生み出すことにつながる構図があります。不適切なケアの段階でホーム全体が気づき、「虐待の芽」を摘み取ることが求められています。
不適切なケアとは、ご本人やご家族が不快に感じるケアのことであり、「辛い」「悲しい」「虐待を受けた」と感じさせるケアのことです。ご入居者の立場に立った時、「グレーゾーン」という言葉は通用しません。支援を受ける側の立場からは「快」「不快」の感覚しかないことをしっかりと頭に入れておきます。
信頼で成り立つ関係だからこそ、プライバシーを十分に配慮した支援が重要です。
介護職は、要介護高齢者と日常的に接しているため、職務上、高齢者の個人的事柄に接することも多くなります。
介護サービスを利用するということは、サービスを利用する側の立場からすると、自立支援と引き換えに自分の秘密や見られたくない私生活を見せることになるのだということを、介護職は理解していることが必要です。
介護は相手との信頼関係のうえで成り立つものであるからこそ、信頼を裏切ることが無いように、相手のプライバシーに十分に配慮した支援を行っていくことが求められます。
研修参加者の声
■ご入居者やご家族が不快に感じるケア=不適切なケアにならないよう気を配ることをさらに意識していきたい。
■拘束にあたるかどうか不安に思ったら周囲と話しあうようにしようと思いました。
■虐待や拘束等を法律の目線で改めて考えると今後自分も気をつけなければと思いました。
■自分の認識がまだまだ低いなと考えされられました。
■レク活動等を写真に残す際、そのご入居者の承諾を得ているか改めて確認することが必要だと感じた。
■内容等を外で話すことは極力なくしていかなければならず、話す際には最も気を付けるところ等を考えておかなければと思いました。
■情報量がどんどん増えてくるので常に考えていきます。
研修担当者の声
人として、職業人として、介護職として、アズパートナーズの社員として守らなければいけないことがあります。その部分を毎年確認し直すことは必要なことであると考えます。人の命を守り、その方の幸せの追求・提供を行うスタッフとして、学ばなければいけないこと、理解していなければいけないことをしっかり認識し実務に活かすことが必要であることを再認識しました。
身体拘束や虐待はゼロが基本ではありますが、改めて確認することで、新しい気づきや注意点が見えてきます。また不適切ケアを意識することで、自らのケアを見つめなおすきっかけにもつながります。
個人情報保護やプライバシー保護に関してはご入居者・ご家族の意向を随時確認し、安心して生活を任せて頂けるような関係性を保つことが重要であり、外部での職員同士のコミュニケーションの方法を注意していくことを確認しました。