2019年5月8日、千葉県千葉市花見川区にある介護付きホーム（介護付有料老人ホーム）アズハイム千葉幕張では、7名のスタッフが「発達と老化の理解」「事故予防と再発防止」について学びました。

「エイジズム(高齢者差別)」
レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)に続く第3の重大な差別だと考えられています。高齢者をステレオタイプに捉え、否定的な扱いをすることは差別とみなされます。
「サクセスフルエイジング」
老いを受け入れながら社会生活に適応して、豊かで幸福な高齢期を過ごすこと。
老年期の主観的な幸福感を表します。
アズパートナーズでは、ご入居者のできることを見出し、尊重し、『5つの誓い』を実践することでご入居者のサクセスフルエイジングに貢献することを目指しています。

ヒヤリハット報告書は、活用事故には至らなくても、場合によっては事故に直結したかもしれない、「ヒヤリとした」「ハッとした」事象を報告するものです。

福祉サービスの特性上、ご入居者の自立的な生活を優先すればするほど「リスク」は高まると考えがちです。「自由」か「安全」か、とどちらか一方によるのではなく、「より質の高いサービスを提供することによって多くの事故が未然に回避できる」という考え方で取り組むことが大切です。

研修参加者に感想を聞いてみました。

■事故につながる原因をケアスタッフや他職種と情報共有をして、さらにその方の特性を理解してケアに当たることが事故予防につながることを学びました。
■これから一つ一つの出来事に丁寧に関わり、ご入居者が安心して生活できるよう心がけていきます。
■1人の気づきを大切にし、共有してチームとしてアプローチしていく大切さを学びました。些細な事でも報告して共有して事前防止策を心がけていきます。

研修担当者から　

発達と老化の理解では高齢者に対して正しい知識があっても、自分の身の回りやテレビや新聞等で入ってくるインパクトの強い出来事で無意識のうちに見方が変化してしまいます。いつしかそれが一概に「高齢者って～～だ、こうであろう」という偏見となってしまい、一人ひとりの個性を理解する機会を失ってしまい、結果、不適切ケアとなるリスクを抱えています。今回の研修ではステレオタイプやエイジズムについて学び、ご入居者一人ひとりに今まで過ごされてきた人生を肯定的に受け止め幸福感を味わっていただくことで、アズハイムでの生活をより充実したものにしていただきたいと思っています。
事故予防と再発防止では特に転倒事故について学んでいただきました。個人差はありますが高齢者の身体機能の低下は起こりえることです。転倒してしまうと再び歩くことに対して不安に思われる方は少なくありません。中にはそれが原因で、今まで楽しみにしていた外出を控えてしまったり、居室にこもりがちになってしまい、社会参加の機会まで失ってしまう方もいらっしゃいます。そうならないように予防できる事故を未然に防ぎ快適な住空間を提供しております。ご入居者一人ひとりがいつまでもいきいきと生活が継続できるよう研修も定期的に実施していき寄り添えるケアをしていきます。