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アズハイム横浜上大岡

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アズハイム横浜上大岡

2018年10月22日

#研修

【AH横浜上大岡】10月のラウンド研修(レベル1)は、「発達と老化の理解」「障害の理解と基本理念」「疾患の理解―認知症」です。

2018年10月10日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム横浜上大岡では、ラウンド研修(レベル1)が行われました。
今回の内容は、「発達と老化の理解」「障害の理解と基本理念」「疾患の理解―認知症」です。アズハイムでは、普段の仕事を少し離れて、机に向かい勉強する時間も大切にしています。

老年期の人格と適応・個別性を学ぶ。

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人格という言葉は、分野により色々な使われ方をしますが、介護においては、思考や感情・人生観・興味などにあらわれる、その人固有の特性を指す言葉として用います。老いを受け入れながら社会生活に適応して、豊かで幸福な高齢期を過ごすことをサクセスフルエイジングといい、老年期の主観的な幸福感を意味しています。アズパートナーズでは、ご入居者・ご利用者のできることを見出し、尊重し、「5つの誓い」を実践することでご入居者・ご利用者のサクセスフルエイジングに貢献することを目指しています。

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一般的に高齢者というと、「頑固」「自己中心的」「抑うつ的」「内向的」「保守的」といったマイナスの人格像をイメージされることがあります。しかし、そうした高齢者の人格の特徴は、当然ながらすべての高齢者にあてはまるわけではありません。
こうしたイメージは、ある特殊なケースにおける人格特性が一般化され、あたかもそれが高齢者全体の人格の特徴として世間に認識され、固定観念となって広まってしまった結果だといえます。

「エイジズム」とは。

エイジズム(高齢者差別)は、レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)に続く第 3の重大な差別だと考えられています。高齢者を高齢者であるという理由だけで類型化した否定的あるいは肯定的な固定観念は明快で分りやすいため、合理的な判断を超えて誤った情報に対しても同調を招きやすく、正しい情報が歪曲されてしまうことがあります。高齢者福祉に携わる介護職が、老化に対する正しい知識を持ち、偏見なくご入居者・ご利用者と関わっていくことが エイジズムを排除する重要な要素となります。

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ご入居者・ご利用者の生活を支援していく上で、介護職が『障害』を理解することは非常に重要な要素です。

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ご入居者・ご利用者お一人おひとりが、どのような障害を抱え、その障害によってどのような心身状態になり、そしてどのような支援を必要としているのかを把握していくこと(アセスメント)が、「ご入居者自身に“できること”を活かして、”自分らしく” 人生を愉しんで」いただくことにつながるからです。
介護に携わる際には、そもそも『障害』をどのように捉えるのか、高齢者に多い病気の症状や障害はどのようなものか、そしてどのような基本理念のもとで支援していくべきかを理解していると、過剰・過少な介護に陥ることなく効果的に介護過程を展開することができます。

「障害」を持つ生活は、誰にでも起こり得ることです。一時的な心身機能の障害であっても、生活に様々な問題をもたらします。障害を持つ方の現実をとらえるには、自分自身に置き換え、様々な視点から検証してみることが大切です。

「ノーマライゼーション」と「リハビリテーション」。

「障害」を理解しようとする時に必要な基本理念として、「ノーマライゼーション」と「リハビリテーション」があります。ノーマライゼーションとは、障害を持つ人もそうでない人も、地域で普通に生活ができる仕組みを作っていこうとする考え方をいいます。一言、「障害」といっても様々な態様があります。異なること(異化)を積極的に認め、様々な障害を抱えた人々が地域で共生できる社会を目指すことは、社会の構成員である私たち一人ひとりの責務であり、同時に、共生することは障害者の権利でもあります。

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一方、リハビリテーションとは、一般的には ADLの回復を図るための機能訓練と理解されてきました。しかし、リハビリテーションの概念はもっと幅広く捉えられるようになってきています。リハビリテーションは単に機能訓練のことをいうのではなく、障害のために人間的生活条件から疎外されている者の全人間的復権を目指す技術および社会的、政策的対応の総合的体系だといえます。

認知症について学ぶ。

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認知症の定義(介護保険法第5条の2)
「 脳血管疾患、アルツハイマー病その他、後天的な要因に基づく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態をいう。」代表的な認知症としてはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症が挙げられます。同じ「認知症」であっても、症状の現れ方は人それぞれ違っています。それは、 原因疾患の病理差異があること、さらに、一人ひとりの個性が症状に反映する ものだからです。

ご入居者がたとえ認知症であっても、アズハイムという住まいを「安心・安全」で「快適な住空間」だと感じていただくよう支援していくこと、アズハイムという活動場所を「楽しめる場所」として認識していただくよう支援していくことは、私たちの使命です。

人間の記憶は、
記銘(学習する・覚えこむ)
→ 保持(忘れないようにしまっておく)→ 想起(思い出す)という段階をたどって処理されています。

厚生労働省では、関心のあるものを一時的に捕える器官である海馬を「イソギンチャク」、重要な情報を頭の中に長期に保存する機能を「記憶の壺」にたとえ、認知症による記憶障害を以下のように説明しています。

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「人間には、目や耳が捕らえたたくさんの情報の中から、関心のあるものを一時的に捕らえておく器官(海馬、仮にイソギンチャクと呼ぶ)と、重要な情報を頭の中に長期に保存する「記憶の壺」が脳の中にあると考えてください。いったん「記憶の壺」に入れば、普段は思い出さなくても、必要なときに必要な情報を取りだすことができます。認知症になる と、イソギンチャクの足が病的に衰えてしまうため「壺」に納めることができなくなります。新しいことを記憶できずに、さきほど聞いたことさえ思い出せないのです。さらに、病気が進行すれば「壺」が溶け始め、覚えていたはずの記憶も失われていきます。

参加者の声

■エイジズムでは、高齢者だからといった思い込み、老化による変化などは人それぞれ違うのであり、固定観念は持たずに一人ひとりを理解するよう、心がけるべきであるという事を学びました。
■障害をもし自分が持ったらと考えた際に何が一番困るのか?と考えるのが難しかったです。様々な視点から考えるのが大切であると学びました。
■認知症の種類であったり、認知症の中核症状の種類、記憶のメカニズムであったり、時間によって記憶の違い等を学ぶことができました。相手の立場になって考えるということの大切さを再確認しました。

研修担当者より

「老化・高齢者」というと、頑固、忘れっぽい等のマイナスのイメージを持たれることがありますが、私達は介護のプロとして「高齢者」と一括りにしたりせずに、先入観を持たずに個人差を理解できるようにならなくてはいけません。そして豊かで幸福な高齢期を過ごすという意味の“サクセスフルエイジング”を実感して頂けるように、シニアサービス理念に基づいたサービスの提供がスタッフ全員に求められます。
老化や障害、認知症による症状によって感じる不自由さの中でも、困りごとは人によって違いがあります。「片麻痺の方の支援」「認知症の方の支援」というICIDHの考え方では、その人らしい生活を送ることはできません。ICFの視点から、お一人お一人の困りごとをアセスメントし、いつまでも自分らしい生活が送れるように個別ケアを意識して頂きたいと思います。

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