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2018年07月30日

#研修

【生活支援技術研修】「できることはご入居者自身の力で」を妨げない、移動・移乗介助方法を学びました。

2018年7月12日、今日は、「生活支援技術研修」と題した研修が行われ、新卒スタッフや中堅スタッフ、合計13名が参加しました。
「ボディメカニクスを活用した基本の移動移乗方法を学ぶ」
「腰痛予防のための福祉用具活用を学ぶ」
こちらが今回の研修の目的です。

まずは、講義で「移動の意義」を確認しました。

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「活動範囲の拡大」
「自立した生活の確保」
「質の高い生活」
「他者との交流の拡大」
「社会活動の促進」
これらが、移動の意義となります。
そして、尊厳を支える、自立を支える移動・移乗介助を行うことは、アズハイムのシニアサービス理念「最後まで自分らしく自分の力で」「できることは自分の力で」「豊かな暮らしを最後まで自分らしく自分の力で」に通じます。

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ご入居者のこれまでの人生を継続できるよう、自己決定と精神的な自立を尊重する視点を持つことが大切です。そして、根拠ある介助が行えるように、正しいアセスメントを行い、ご入居者にあった支援方法を導き出せるようにします。

最後に、福祉用具の注意点について再確認を行いました。介護ベッド・車椅子で起こる介護事故を共有し、スタッフが十分に安全確認をしてから使用することを再度認識してもらいます。

安全・安楽な移乗介助を意識できるように、実技を行いました。

まず、ボディメカニクスとは、
「支持基底面を広くとる」「重心を低くする」「対象を小さくまとめる」「対象に近づく」「足先を動作の方向に向ける」「大きな筋群を使う」「水平に移動する」「テコの原理を活用する」です。このボディメカニクスと人間の体の構造を理解し活用することで、安心・安全・安楽な移乗介助を行えるようになります。起き上がりの実技では、ご入居者とスタッフの双方に負担のない方法を実践し、とても楽に起きあがることができました。

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移乗介助の実技では、右半身の麻痺を想定し、車椅子に移乗する方法をグループで話し合い試行錯誤しながら、残存機能を活用し安全に移乗する方法を見つけます。しっかり声がけを行いながら、過剰介助にならないように行うことは、想像以上に難しかったようです。全介助の移乗では、ボディメカニクスを思い出し「持ち上げない」介助を実践。スタッフが安定した姿勢を保てると、ご入居者も安心して体重を預けることができます。最後に、スタッフの腰痛予防のためにスライディングボードという福祉用具を使用してみました。

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研修に参加したスタッフの感想

起き上がりから車椅子の移乗までスタッフが負荷なく介助を行うことで、ご入居者にも負担がなく移乗できるということを実感できた。これまでは、全介助・一部介助に関係なく移乗を行ってきたが、自立を支える移乗介助という点で、ご入居者の残存機能を活用しご自身でできることは行っていただくことを学べたので、ホームでも行っていきたい。

他の方の移乗方法を見て体験をしたことで、人によって様々なやり方があることを学んだ。また、それぞれのやり方で介助するとご入居者がどのように感じるかということも学べた。自分の移乗動作を他の方に見てもらいアドバイスをもらうことで、改めて自分の動きをチェックすることができた。

普段理解はしていてもなかなか生かせていなかったボディメカニクスについて、今後は特に重視してケアをしていきたいと思う。体験を通して、自分が改善しなければならない点を改めるだけではなく、ご入居者がいかに安楽に移乗できるかという点も忘れずにケアを行っていきたい。

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