2018年06月27日
【AH三郷】6つのテーマで研修を行いました。自分たちが日々実践していることへの、再認識の場となりました。
2018年6月25日、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム三郷では、ラウンド研修が行われました。
「人間の尊厳」
「シニアサービス理念の理解」
「倫理及び法令遵守」
「身体拘束及び虐待の防止」
「プライバシー及び個人情報の保護」
「コミュニケーションと接遇マナー」
今回はこの6つのテーマについてです。参加者は7名。AH文京白山とAH南浦和とAH中浦和から各1名ずつ参加しています。他のホームを見たいというスタッフがラウンド研修の機会に他ホームを訪れることもあり、ラウンド研修はスタッフ間の交流の場の1つとなっています。
「人間の尊厳」と、シニア事業部の「憲法」である「シニアサービス理念」
福祉の基本理念である「尊厳の尊重」。私たちには、憲法が求める個人の尊厳の尊重を常に追求し、高い倫理観を持って福祉サービスの提供にあたることが必要です。
「シニアサービス理念」は、スタッフがご入居者・ご利用者にサービスを提供する上で全ての基本となるものです。「この判断が正しいのかな」など迷った時は、サービス理念の基本に立ち返り、方向性を検討する指針として活用をすることを改めて再認識しました。
倫理及び法令遵守、身体拘束及び虐待の防止、プライバシー及び個人情報の保護に関して
倫理及び法令遵守、身体拘束及び虐待の防止(自己点検シートを活用)、プライバシー及び個人情報の保護など、この研修を通して再認識することができました。
特に、プライバシー及び個人情報の保護は、演習を通じてプライバシー・個人情報保護の観点から問題がない行動なのかどうかを確認しました。「個人情報に関して、意識して取り扱っているつもりでも、どこから情報が流出してしまうかわからないので、今後も気を付けていきたい」「この機会に認識を改める」という意識をもつことができました。
今回のラウンド研修で、スタッフが改めて大切だと感じた研修が「コミュニケーションと接遇マナー」でした。
コミュニケーションでは意義・基本の他に、ジョハリの窓というツールを用いた研修を行いました。
ジョハリの窓とは、2人の心理学者が提唱した自己開示とコミュニケーションの円滑な進め方を考えられるために提案されたモデルです。自分自身を4つの窓に分類して理解することで、他者とのコミュニケーションを円滑にしていこうとするものです。
ジョハリの窓
「開放の窓」自分も他人も知っている自己
「盲点の窓」自分は気づいていないが、他人は知っている自己
「秘密の窓」自分は知っているが、他人は気づいていない自己
「未知の窓」誰からも知られていない自己
ジョハリの窓を用いて自覚している自分の長所、相手の長所、相手から聞いた自分の長所、その話の中での気づきなど、自己覚知を深める演習を行いました。
「バーバルコミュニケーション」と、「ノンバーバルコミュニケーション」の理解。
言葉による意思伝達「バーバルコミュニケーション」、言葉によらない意思伝達「ノンバーバルコミュニケーション」を学びました。「コミュニケーション」において、バーバルコミュニケーションでの伝達が2~3割、ノンバーバルコミュニケーションでの伝達が7~8割と言われています。ノンバーバルコミュニケーションとは近づくなどの距離、笑顔を見せるなどの表情などをさします。アズパートナーズの接遇標語は「どんな時でも絶対笑顔!」です。笑顔は、表情による安心・快行動の表現です。
このように、笑顔でコミュニケーションを取ることの重要性を再認識しました。私たちのお客様は高齢者の方で聴力が低下している方、認知症の方など、お一人おひとりの状態が違います。ご入居者の QOL(生活の質)を考えて適切なコミュニケーションと質の高いケアを行いましょう。
参加したスタッフの声
「シニアサービス理念」ご入居者にとって、ホームはその人の生活する家であるという認識を忘れずに、仕事に取り組んでいきたいです。
「コミュニケーション」ご入居者への質問の仕方など気を付けているつもりでしたが、同時に2つの事柄を質問する“重複している質問”もあったので、ご入居者が混乱しないように、再度ご入居者一人ひとりに合った分かりやすい話し方を工夫していきます。
「身体拘束の禁止」自分が気付かないうちに、言葉による拘束が行われているかもしれないので、自分の発する言葉に十分気を付けていかなければいけないと思いました。
研修担当者より
法定研修の身体拘束の禁止では、具体的な事例を挙げながら、体を縛り付けるだけが拘束ではなく、ケアスタッフにより「自由に体を動かせないようにする」「行ける場所を限定する」等、ご入居者の意思による自由を奪ってしまうこと全てが含まれることをお伝えしました。
スピーチロックによる言葉による拘束がされていないか、常に自分自身に危機感を持ってご入居者とのコミュニケーションを取って欲しいと思います。