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アズハイム横浜上大岡

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アズハイム横浜上大岡

2019年05月27日

#研修

【AH横浜上大岡】ラウンド研修(レベル2)「発達と老化の理解」「事故予防と再発防止」を学びました。

2019年5月14日、神奈川県横浜市南区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム横浜上大岡では、ホーム内にて行うスタッフ研修、ラウンド研修のレベル2が行われました。今回の研修では、「発達と老化の理解」「事故予防と再発防止」を学びました。

私達介護職はご入居者お一人おひとりの経験・役割・生活状況などがその方の人生にどのような影響を与え、現在に至ったのかという個性を尊重することが大切です。
私達介護職員のかかわりかたとして、「確かな一日」を通して生きがい・やりがいのある暮らしを提供できるようにします。ご入居者が「何もない。なんでもいい」と前向きな気持ちになれない場合、アセスメントの際にその方に回復できていない喪失体験があるのではないか、どうしたらその体験から回復できるのかという視点も合わせて持つことで、喪失体験からの回復と、その先にやりがい・生きがいを見つけられる可能性があります。

「老化に伴う心理・行動の変化の理解」エイジズムを知る。

一般的に、「高齢者」というと、皆が同じような性格であったり、病弱であったり、介護を必要としているといったイメージを持たれがちです。このような「高齢者とは~だ」という一律な考え方をステレオタイプと呼びます。これは、一人ひとりの高齢者の個別的な心理的理解の妨げになる場合があります。

高齢者を高齢者であるという理由だけで類型化した否定的な固定観念や、それに基づいて不当に否定的な扱いをすることは「エイジズム」という差別であるとみなされます。
特に、ご入居者を支えるスタッフとして、「生物学的な老化の程度には個人差があること」「老化の社会的側面にはその人が経験してきた生活状況、社会的役割、人間関係が大きく影響し、それゆえ老化が心理や行動に及ぼす影響は非常に個人差が大きい」という事をしっかりと理解しておくことが大切です。

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老年期が様々な喪失体験に直面しやすい時期であることを理解する。

喪失体験は、意欲の喪失や引きこもり、抑うつ状態のきっかけになったり、不眠などの身体症状を引き起こすこともあります。喪失体験そのものは避けられないものですが、だからこそ介護職には高齢者がそれを乗り越え生活を再構築していけるよう寄り添った支援を提供することが求められています。

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アズパートナーズでは、ご入居者お一人おひとりとの個別の関わりを通して『生きがい・やりがいのある暮らし』を実現し、サクセスフル・エイジング(老化に適応した幸せな老年期の生き方)をサポートすることを目指しています。
そのためにはICFの視点でご入居者を全人的に捉えることが必要です。人間は変化していく生き物であることを理解し、身体的な変化やADLだけでなく、その方が置かれた環境、状況、そこから何を感じているかを捉える努力も必要です。

老化に伴う身体機能の変化を理解する。

老化に伴い、身体機能も個人差はあるものの低下していきます。老化に伴う変化がどのようなものか、そしてそれが日常生活にどのように影響するのかを知り、求められる対応・配慮を考えていくことが介護職に求められる役割の一つでもあります。

■予備力の低下
(大きな負荷がかかった場合に回復しづらくなる)

■ホメオスタシス(恒常性の維持)の低下
(熱中症や脱水症を起こしやすくなる)

■免疫機能の低下
(感染症に罹患し重症化しやすくなる)

これらの変化があることを理解しておくことが、適切な生活支援につながります。

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事故予防と再発防止を考える。【ヒヤリハット報告書の活用】

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福祉サービスは、ご入居者の日常生活全般に対する支援や発育の助長を促すことを目的に提供するものであるため、その安全管理のあり方は医療とは異なります。そのため、福祉サービスの安全管理は、サービスの内容やサービス利用者の特徴などを踏まえた視点が重要です。
福祉サービスの特性から、ご入居者の自立的な生活を重視すればするほど「リスク」は高まると考えがちですが、「より質の高いサービスを提供することによって多くの事故が未然に回避できる」という考え方で取り組むことが大切です。

ヒヤリハット報告書とは・・・。
活用事故には至らなくても、場合によっては事故に直結したかもしれない、「ヒヤリとした」「ハッとした」事象を報告するものです。「気づき」を大切に、事故を予測する力を磨き、些細な気づきについても報告することが大切です。そして、その個々の気づきをチームで検討し、事故に至ることを防いでいくことが、ご入居者の生活をより『安心・安全』なものにしていくことにつながります。

※災害(事故)が発生するメカニズムには、「1:29:300」の割合が存在し、さらに数千件の「不安全行動」と「不安全状態」が存在しているとされています。(ハインリッヒの法則)

研修参加者の声

■発達段階での課題では、肯定要素が多い方が老年期になった際にやりがいを感じることができたり、やりたいことがあったり、ADLがあがることがある。やりがいなどがないと感じている方には、達成できていなかった部分を補えるように関わっていくことが必要だと理解できた。

■発達段階における老年期で「絶望」が「統合」を勝り、人生を楽しめていないご入居者が数名居る。
その方たちがいつ、どんな喪失体験に直面したのかを探り、心のつっかえている部分を少しでも取り除くことが出来るようにコミュニケーションや対応を行っていく。
老化に伴い生じやすくなっている体の変化を知り、その方に対しできる限りの対応、配慮を行っていく。

■「自由」「安全」の二者択一ではなく、「より質の高いサービスを提供することによって多くの事故が未然に回避できる」という考え方を基に取り組んで事故予防と再発防止に努める。
ヒヤリハット等、防止策の検討方法について3つの視点から演習をしながら考えられ、事例を基に話し合い、自分で気づけなかったことがあることに気づくことができた。

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