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アズハイム川崎中央

2019年01月24日

#研修

【AH川崎中央】ラウンド研修(レベル2)「認知症・高次脳機能の基礎理解」を学びました。

2019年1月10日、神奈川県川崎市高津区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム川崎中央では、ラウンド研修(レベル2)が行われました。今回の研修参加者4名で、「認知症・高次脳機能の基礎理解」について学びました。

認知症ケアは、医師や介護職が連携し、初めて成り立つものです。

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認知症ケアの目的は、「認知症の人がその人らしく暮らし、QOL/Well-beingを維持・向上できるように下支えする」ことです。そのためには、認知症ケアの知識や技術を身に付けることがとても重要です。
認知症とは、「一度正常に発達した認知機能が、後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態である」という基本から学び、「認知症の原因疾患」や、「認知症の薬剤」「医療職との連携」などを学びました。

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医師は、「標的症状」「本人の状態」「薬剤の作用」「薬剤使用に対する本人の意向」などを見極めて薬剤を処方します。ですが、その医師が24時間体制でご入居者に付き添い処方薬を決定するというわけにはいきません。
そこで、ご入居者をサポートする他の職種から正確な情報が提供されることが期待されます。ご自身で訴えることができない些細な変化や不調に気づき、言葉にして表現してくれる存在が、医師にとってもご入居者にとっても必要です。そして、その役割を果たせるのが介護職です。

その介護職が、ご入居者が使用されている薬剤について知らないがために、予測すべきリスク(副作用)や期待される効果が現れているかに無頓着であっては、そもそも期待される情報を収集することはできません。介護職には、ご入居者と医療を結ぶ重要なパイプ役として、思いや体調を代弁できるスキルが求められます。

また、ご入居者の普段と違う症状に気づいたときには、正確な情報を分かりやすく医療職と共有することが大切です。まずは事業所内の医療職である看護師へ、そして必要に応じて主治医へと、ポイントを押さえた情報共有をするよう心がけています。

アズハイム独自の取り組み「確かな一日」は認知症ケアの一つです。

アルツハイマー型認知症の場合、変性が進んで病状が現れ始めると軽度認知障害(MCI)、さらに進行するとアルツハイマー型認知症となります。しかし、軽度認知障害(MCI)と診断されたとしても、全員が認知症を発症するわけではありません。軽度認知障害(MCI)の段階で適切な対応・介入がなされた場合、脳の可塑性により認知機能が回復し、後の検査で正常と判定されることもあります。この「適切な対応・介入」には様々な形がありますが、ご本人と周囲の人々がともに予防の視点を持つことが非常に大切です。

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認知症ケアは、社会的なつながりを大切にしながら、ご本人が夢中になれること、やりがいを感じられることを日常生活の中に取り入れ、多様な刺激を感じられる状態を維持していくことが重要です。
アズハイムではご入居者に対して個別アクティビティを行う時間『確かな一日』の実践により、ご入居者の生きがい・やりがいある暮らしのサポートに取り組んでいます。これは、アズハイムのサービスコンセプト【5本の柱】の1つである『認知症ケア』を現場で実践する手法の一つでもあります。

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「高次脳機能障害」を理解する。

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高次脳機能障害とは、人が人らしく生活していくために必要な言語、記憶、判断、学習、行為、感情等に障害が生じた状態であるといえます。高次脳機能障害は通常、独立して生じるのではなく、運動麻痺、感覚障害、嚥下障害、排泄障害、心理的混乱などが複合的に生じます。そのため、障害像そのものの理解が難しいとされています。
しかし、障害を正確に理解した上でご入居者をアセスメントし、根拠に基づいた適切な支援を行うことができれば、見えにくかった障害の回復過程の変化をご本人と介護者が共有できるともいわれています。

だからこそ、高次脳機能とは何か、高次脳機能障害とはどのような障害かを理解し、適切なアセスメントのもとで高次脳機能障害を有するご入居者をサポートしようとする姿勢がとても大切です。

研修参加者の声

■認知症の種類で症状を理解するのはもちろんだが、認知症と診断された方の気持ち・考えをどれだけ汲み取ることができるかが、ケアにおける重要な事の1つだと思いました。また、処方される薬にも日々注意して貼付・服薬し、様子観察できるようにしていきたい。

■テキストに資料として載っていた“「認知症と生きる」わたしたちの声“で、「何かして欲しいわけではない。ただ普通に生きたい」というメッセージがとても目につきました。認知症を発症しても、生きづらさを感じさせないような介護をしてく必要があると感じました。

■高次脳機能障害については、今まで自分の思っていたことは、殆ど間違いだったと気付きました。もっと深く理解をしていきたいと思います。

研修担当者の声

今回の研修は、基本に戻り認知症の方々の視点に立つことから始めました。何もできない・わからないだろうと、過剰に世話を焼かれることで自分の尊厳を奪われることもあるのです。認知症ケアの目的である、「認知症の人がその人らしく暮らし、QOL(生活の質)╱Well-being(豊かな暮らし)が維持・向上できるよう下支えすること」にあります。それが出来るように、私達介護職は認知症ケアの知識・技術を習得することが求められています。

後半は「高次脳機能障害とは何か?知っていることは?」という演習から入りました。スラスラと文字にして説明できる方、何となく~と悩む方、名前は聞いたことある方、初めて知りましたという方色々でした。
この障害は外傷のように目に見えるものではないし、元々の性格もあるので改善できているのかいないのかが見えにくいものでした。一回なってしまったらそのままだ・・・、進行していくのだろう・・・と考えられがちですが、根拠に基づいて正しいアセスメントと支援をおこなうことで、症状の改善が可能だといわれています。ご入居者に合った対応を行うために、高次脳機能障害を引き起こした疾患が何でどんな症状が現れるのかを理解することが重要です。
高次脳機能障害は認知症と症状が似ていますが、予後や援助の方法が異なるので、違いをはっきりさせておく必要があります。認知症は脳が萎縮して進行していきますが、高次脳機能障害は損傷を受けた脳の部分の機能にのみ障害が生じ、基本的には進行せず改善する可能性があります。中々この違いを説明できるスタッフは少なかったようです。
対応が難しいと思われるご入居者がいらっしゃった場合、その症状が現れる理由(根拠)を知る事です。正しい診断と正しいアセスメントを行えることによって、ご入居者の生活の質が向上し、今期のテーマでもある「生きがい、やりがいのある暮らし」につながるケアを今後も提供し続けて欲しいと思います。

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