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アズハイム横浜いずみ中央

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アズハイム横浜いずみ中央

2019年01月04日

#研修

【AH横浜いずみ中央】「看取りの介護」「緊急時の対応―非常災害と防犯」について学ぶ、ラウンド研修レベル1を行いました。

2018年12月12日、神奈川県横浜市泉区にある介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイム横浜いずみ中央では、ラウンド研修レベル1が行われました。
今回研修を受けるのスタッフは9名です。AH文京白山より1名参加しています。

終末期において重視されるのが、これらに対する苦痛緩和のためのケアです。

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終末期にある方の多くは、身体的・心理的・社会的・霊的苦痛が複合的に絡み合った全人的痛み(トータルペイン)を持っています。

痛みとは、体に直接的に感じる「身体的な痛み」だけではなく、病気による環境の変化から経済的・家庭・仕事への不安が痛みとして現れる「社会的痛み」、生きるとは?死ぬと人はどうなってしまうのか?などの「哲学的・宗教的痛み」、そして不安や苛立ち、孤独感、怒り等の「精神的痛み」が複合的に絡み合っています。

この複合的な苦痛を緩和し、ご本人がどのように生活したいか、どのように生きたいかを優先的に考え、生活の質や人生の質を高められるよう支援するのが終末期ケアで介護職に求められる役割であるといえます。
今回は、エリザベス・キューブラー・ロス (Elisabeth Kübler-Ross;1926〜2004年)の、人間は「死」を4段階を経て受容していくという考え方や、臨終の兆候とそれに対するケアを学びました。

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終末期のケアでは、ご入居者のケアだけでなく、ご家族のケアも重要な要素となります。ご家族が出来る限り今までの生活を続けながらご本人と関わることができ、納得のいく看取りができるよう支援することが大切です。

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ご家族への支援の中には、ご入居者が亡くなった後の遺族ケア(=グリーフケア)を含みます。死別後のご遺族が悲嘆作業・喪の作業(=グリーフワーク)を十分に行い、新しい出発ができるように支援することも介護職の重要な役割です。

終末期のニーズを満たすためにも、他職種がチームを組んでケアにあたる必要があります。

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それぞれの職種には役割がありますが、その役割を相互に絡ませながらケアを行う必要があります。

終末期において、生活する上で生じるニーズは、医療ニーズを基盤に介護ニーズ、家事ニーズ、そして生活を豊かにするニーズと様々なニーズがあります。これらのニーズを満たすためにも、他職種がチームを組んで、連携プレーでケアにあたる必要があります。

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また、終末期には全人的な痛みを感じています。その苦痛を和らげるために、医師や看護師などの医療職と介護職などの福祉職、その他にもこころのケアができる専門職、ボランティアといった様々なメンバーがチームとなってサポートできる体制を整えることが大切です。
終末期のケアでは、ストレスを感じることが多いのも事実です。そのストレスを和らげるのもチームの仲間です。メンバー同士で支え合うことが、ケア提供者のストレスを軽減してくれる一手段になります。

自然災害が多い国ということを踏まえて、自然災害に関して学びました。

日本は古くから自然災害が多い国です。また、有料老人ホームは水防法において『要配慮者利用施設』に位置づけられており、防災に関して高い意識を持つことが求められています。災害発生のメカニズムや災害により生じる事態を知識として修得することによって、災害の特性に応じた対策の留意点等を検討することが可能となります。

防犯に関しては、実際に起きた事例を検証し、率直な意見交換を行いました。

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参加者の声

■終末期ケアとは、ご本人がどのように生活したいのか、どのように生きたいのかを優先的に考え、生活の質や人生の質が高められるよう支援することが重要です。人それぞれ死生観は違うため、尊厳を大切にします。

■人の命の最期を見るという大事な使命があると再確認しました。
また、痛みを和らげる方法に手や足をさするという方法を初めて知ることができたので、今後実践してみようと思いました。

■現在お看取り対応のご入居者がいらっしゃるので、今日の研修でこまめなケア、恥ずかしくないケアを日々行っていくべきであることを理解しました。関わるスタッフに伝えていきたいと思います。

研修担当者の声

今月の研修はお看取りについてです。直接介護を行うスタッフだけではなく、アズハイムで働く全ての職種の方に関わってくる大事な内容です。終末期ケアを行うためには、心理的・身体的特徴と変化を理解することが重要です。心理的変化の特徴としては、ご入居者が抱える様々な痛みについて、「全人的痛み(トータルペイン)」を理解します。痛みとは体に直接的に感じる“身体的な痛み”だけではなく、病気による環境の変化から経済的・家庭・仕事への不安が痛みとして現れる“社会的痛み”、生きるとは?死ぬと人はどうなってしまうのか?などの”“哲学的・宗教的痛み“、そして不安や苛立ち、孤独感、怒り等の”精神的痛み“が複合的に絡み合っています。ご入居者の訴える痛みが決して身体的なものだけではないという事がわかります。
そしてエリザベス・キューブラー・ロスによる死を受容するまでの段階についてです。自分が死んでしまうかもしれないと分かった時、そんなはずはないと“否認”する→“怒り”によって人を恨んだり八つ当たりする→死なずに済む方法はあるのか?少しでも長く生きたい!と“取引”→仕方がないと“受容”に至ると言われています。この段階は人それぞれですので、全ての人に当てはまるわけではありませんが、著者が沢山の終末期の患者たちと会話した中で、どんな関りを求めているのかをヒアリングしています。殆ど反応ができなくなったとしても「私は生きている、そのことを忘れないで!私の声が聞こえているはず。まだ死んではいないの」と思っているそうです。お看取りに関わるスタッフはこまめな訪室と声掛けを行っていただき、訴えを聞き取れないとしても、「心の声に耳を傾ける」気持ちで接して欲しいと思います。そして何よりもご本人の望む生き方、どのような最期を迎えたいかを最優先で考えて頂き、私たちの価値観を押し付けてご本人の尊厳を奪うこのとのないよう注意が必要です。身体的な変化として、臨終に現れやすい徴候とその際のスタッフの対応についてです。特に身体の清潔については常に綺麗な状態でいられるように、訪室の都度確認をして頂き、必要に応じて口腔ケア、整容を行います。排泄介助はもちろん、体位変換も定期的に行い、人としての尊厳を維持できるように支援をします。
ご入居者のケアだけが私たちの役割ではなく、ご家族とのかかわりも大切な仕事です。ご家族の不安を軽減できるよう、私たちが知識と技術をもって対応します。お看取り後はご家族の悲嘆作業・喪の作業を十分に一緒に行い、気持ちの整理と新しい出発が出来る様にグリーフケアを行います。
お看取りのケアはスタッフにとっても不安やストレスを感じることが多いです。一人で悩まずにチームの仲間で協力をし、声をかけあいながら連携をしっかりとります。そしてご入居者と真摯に向き合い、ご本人・ご家族にとって納得のいくお看取りができるよう精一杯のケアをチームで提供できることを常に忘れずケアに当たって頂きたいと思います。

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