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2018年11月19日

#研修

【10月分ラウンド研修のフォローアップ研修】「発達と老化の理解」「障害の理解と基本理念」「疾患の理解―認知症」です。

2018年11月14日、10月分ラウンド研修のフォローアップ研修が行われました。場所は、介護付きホーム(介護付有料老人ホーム)アズハイムを運営する株式会社アズパートナーズの東京都千代田区にある本社です。

フォローアップ研修とは、各ホームで行われているラウンド研修に参加できなかったスタッフが本社に集まり、一斉に研修を受けることです。ホームで研修を受けることが決まっていても、ご入居者が主役のホームでの仕事なので、ご入居者対応で参加できないこともあります。そんなスタッフのために、翌月に改めて研修を行なっています。

今回のラウンド研修の参加者は、レベル1が13名、レベル2が9名でした。それほど、ご入居者対応が突発的に起こり、それに対して臨機応変に対応した結果ということです。

ご入居者と接するスタッフとして、「高齢者とは」という概念を捨てて個別性を重要視することが求められます。

一般的に高齢者は、「頑固・自己中心的・抑うつ的・内向的・保守的」というイメージをもたれがちです。しかし、このような特徴はすべての高齢者にあてはまるわけではありません。それでも、固定観念として一般的に広まっています。
エイジズム(高齢者差別)は、レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)に続く第 3の重大な差別だと考えられています。高齢者福祉に携わる介護職が、老化に対する正しい知識を持ち、偏見なくご入居者と関わっていくことがエイジズムを排除する重要な要素となります。

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「障害」を理解するときには、「ノーマライゼーション」と「リハビリテーション」を学びます。

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「障害」を持つ生活は、誰にでも起こり得ることです。一時的な心身機能の障害であっても、生活に様々な問題をもたらします。障害を持つ方の現実をとらえるには、自分自身に置き換え、様々な視点から検証してみることが大切です。
「障害」を理解しようとする時に必要な基本理念として、「ノーマライゼーション」と「リハビリテーション」があります。ノーマライゼーションとは、障害を持つ人もそうでない人も、地域で普通に生活ができる仕組みを作っていこうとする考え方をいいます。

一方、リハビリテーションとは、一般的には ADLの回復を図るための機能訓練と理解されてきました。しかし、リハビリテーションの概念はもっと幅広く捉えられるようになってきています。リハビリテーションは単に機能訓練のことをいうのではなく、障害のために人間的生活条件から疎外されている者の全人間的復権を目指す技術および社会的、政策的対応の総合的体系だといえます。

認知症を理解することがとても重要です。

認知症の定義(介護保険法第5条の2)
「 脳血管疾患、アルツハイマー病その他、後天的な要因に基づく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態をいう。」代表的な認知症としてはアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症が挙げられます。同じ「認知症」であっても、症状の現れ方は人それぞれ違っています。それは、 原因疾患の病理差異があること、さらに、一人ひとりの個性が症状に反映する ものだからです。

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ご入居者がたとえ認知症であっても、アズハイムという住まいを「安心・安全」で「快適な住空間」だと感じていただくよう支援していくこと、アズハイムという活動場所を「楽しめる場所」として認識していただくよう支援していくことは、私たちの使命です。

参加者の声

■高齢者差別(エイジズム)やステレオタイプといった言葉と意味を新たに学びました。
■演習で自分がその立場に立った時を考えるとご利用者の気持ちに共感することができました。この気持ちに寄り添いケアしていきます。
■認知症の中核症状を学び、周辺症状を引き起こさないアプローチを学ぶことができました。
■個別性が大切であり、その価値観に寄り添う大切さを学びました。
■人間の記憶のメカニズムについて理解ができました。
■最近では認知症になりやすい疾病があると聞き驚きました。
■本日学んだことを持ち帰り、皆で取り組んでいきたいと思います。

研修担当者の声

毎月、ケアアドバイザーが各ホームへ訪問してラウンド研修をしております。しかし、ご入居者が主役の現場は生もので突発的な事象に柔軟な対応をしなければならない場合があります。私もケアスタッフとして現場を任されていた時は、ご入居者の傾聴や体調不良により急遽、病院受診の付き添い等をしておりました。そんな現場の事情でラウンド研修に参加できなかったスタッフの方々を対象に、翌月、本社にてフォローアップ研修という形で開催しております。

ラウンド研修でもそうですが、フォローアップ研修で感じることは、スタッフの研修を通じて学ぶ真摯な姿勢にいつも驚かされることです。研修中につい熱が入り現場ならではの「あるある話」にそれてしまうこともありますが、研修では知識を学ぶ場以外にも、現場での困りごとやその解決策となるエッセンスを持ち帰っていただく大切な場とも思っています。参加者から「このやり方で間違っていなかった」、「他の事業所でのやり方が参考になった」、「新しく学んだ事を実践してみます」等、それぞれが研修で得たものを持ち帰っていただく事でご入居者へのサービスの質の高まりを感じます。私も研修を通じてアズパートナースが日々、着実な成長を遂げている一助となっていると感じています。
そのスタッフの姿勢に応えられるよう、最新の知識をのせた研修を提供できるよう日々精進してまいります。

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