ご入居者インタビュー

入居して来年で10周年を迎えます

体操、リハビリ、歩行訓練
習慣を崩さずに続けています

2007年12月に「アズハイム中浦和」での生活をスタートさせたA・S様。
 東京・北区でお生まれになりましたが、戦火を逃れて長野県に疎開。6年間を篠ノ井(現在の長野市篠ノ井地区)で過ごされました。
 終戦後、東京に戻ったところ自宅は戦争で焼失してしまい板橋区に転居。その後、昭和39年に結婚。一人息子をもうけ、埼玉県内でお過ごしになられました。
 「61歳で脳梗塞を発症するまでは元気に過ごしていましたが、2度も発症しましてね。主人も定年後、64歳で膀胱がんにかかり、大変な60代を過ごしました」(S様)。
 ご主人は市役所の職員として長年勤務。定年後、「悠々自適な生活をこれから」というときに、S様ご夫妻に突然の病が襲いました。
 残念なことに、ご主人は3年間の闘病後、2007年に67歳の若さでご逝去されました。そのため、同年12月、ご家族の勧めで「アズハイム中浦和」での生活をスタートすることとなります。S様、68歳の年です。
 「こちらで生活を始めたころは、開設まもなくということもあり、入居している人も少なかったです。それが半年くらいしたらどんどん人が増えましてね。賑やかになりました」(S様)。

 ご自分で決めたことは休まずに続けないと気が済まないという意志の強いS様。入居して以来、続けていることの1つが週2回のリハビリです。
 「アズハイム中浦和」には、専任の機能訓練指導員が常駐するほか、非常勤の理学療法士によるリハビリを受けることができます。リハビリは、ケアプランに従って平行棒やマシーンを使い、それぞれの方に合った個別プログラムのもと行われます。
 「リハビリは、やればやっただけのことがありますね。休むより、やった方が断然いいですよ」(S様)。
 このリハビリのほかにS様が続けられているのが、毎朝10時から30分間、ホーム内で行われる朝の体操です。朝の体操はご入居される方々とご一緒ですが、ご自身で続けていることがもう一つあります。それは、ホーム内の内廊下での歩行です。片道75mの距離を2往復歩きます。
 「腰を痛める前は10往復していたんですよ。今は無理のない範囲で続けています。習慣を崩すのは気持ち悪いですよね」(S様)。
 この日は、音楽療法士によるミュージックセラピーが行われ、S様も参加されました。6月10日の「時の記念日」が近いこともあり、この日にちなんだ歌の数々を参加者全員で歌いました。歌にまつわる問答あり、タンバリンを叩いたりと入居者参加型のレクリエーションは、人気イベントのひとつです。

「鐘の鳴る丘」「大きな古時計」など時の記念日にちなんだ歌を口ずさみ、昔を懐かしく思い出されていました。

何事も、無理のない範囲が一番
心穏やかにすごしています

 S様が一番好きな場所、それはご自身の部屋です。大きな窓からは明るい陽射しがこぼれ、レモンイエローのカーテンが部屋を一層明るく見せます。無駄な仕切りを取り除いた間取りなので、開放感も感じられます。ご自宅から持ってきた大きな家具を置いても“ゆとり”を感じられる十分な広さ。タンスには、日本人形の数々が飾られていました。部屋では、「きりがないから1時間半まで」と決めたテレビ視聴を楽しまれています。
 学校を卒業後、金融系の企業で10年お勤めになったS様。退職後は主に主婦業をこなされてきたS様ですが、特技は踊りだそうです。
 「結婚後、踊りを覚えましてね。体調を崩す前は近所の公民館で踊りを生徒さんに教えていました。20代の頃は社交ダンスに夢中になったりして。実は踊りが好きなんです」(S様)。
 S様は部屋でくつろぐときも、食事をするときも、壁や背もたれに寄りかからずにお座りになるといいます。長年続けてきた踊りで培った姿勢の良さは、人からもうらやましがられるほどです。

 月1回はショッピングを楽しむというS様。気心の知れたドライバーと二人で出掛け、必需品を購入した後は、喫茶店でお茶を楽しみます。
 4人きょうだいの長女で、末っ子の妹さんとは10歳違いのS様。埼玉県内に住んでいる末っ子の妹さんが月1回、S様のもとを訪ねてこられ、様々な会話を楽しまれるそうです。
 幼少期のある出来事がきっかけで、虫をはじめとする生き物が苦手というS様。どんなに小さな虫も退治できるように、部屋のすぐ手が届く場所には殺虫剤が置いてありました。
 「以前、部屋に大きな虫がいましてね。すぐに職員の方を呼んで退治していただいたの。ここ最近は、ホーム内で虫を見かけることもめっきりと少なくなり安心して過ごせています」(S様)。
 「アズハイム中浦和」での暮らしも、来年で10周年を迎えられるS様。元来、食が細く、人の半分ほどの食事量しかとれないというS様ですが、食事も日課の運動も、ご自身にとって無理のない範囲を心掛け、心身ともに健やかな日々を過ごされています。

「自分のことは自分でやらないと気が済まない」というS様。「もっと甘えてほしいです」と常盤ケアチーフ(写真左)

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