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 2018-12-03

【生活支援技術研修】本社セミナールームにて、「食事介助」「口腔ケア」の研修を行いました。

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2018年11月21日、東京都千代田区有楽町にあるアズパートナーズ本社にて、アズハイムの「生活支援技術研修」が行われました。
今回の参加者は10名です。13時30分〜18時と長丁場でしたが、日常のケアスタッフとしての仕事を離れ、机に向かい話を聞きながら実践して学べるこの場はとても貴重です。参加者全員、真剣に学んでいる様子が見られました。
今回のテーマは「食事」です。私たちスタッフが環境の一要素としてより良い支援を提供できるように、実技を通して少しでも多くの気づきを得て欲しいと思います。

食事の意義と目的を理解した上で、私たちが目指すべきケアとは。

「生命の維持・栄養補給」「楽しみ・喜び」「生活のリズム、メリハリが持てる」「コミュニケーション」食事は、これらのとても大切な要素を持っています。日々の仕事の中で、時間や業務の流れより大切なことは、主役はご入居者であるということです。目指すべきケアとは、お一人お一人の食生活を尊重し、その方に合った食事を提供することです。「安心・安全の暮らし」や「生きてきた人生を尊重しいつまでも自分らしい生活」の実現にもつながり、 関わる全ての人に笑顔や幸せをもたらします。

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「美味しく食べる」を支えるポイントとは。

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■口から食べる
これは、心と体の健康につながります。噛むことで唾液の分泌を促し、消化吸収の促進、口腔内の清潔保持や乾燥予防にもなります。生きている限り口から食事をする。人としての本来の姿です。
■楽しく食べる・美味しく食べる
気の合った仲間との食事は人間関係を豊かにし、生活に張り合いや潤いをあたえます。また、旬の食材や、行事食・イベント食なども取り入れて季節感を出すこともいいですね。たまの外食で、ご自身で選んだ食事を食べることも、幸福感や満足感に繋がります。

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■自分で食べる
食事に時間がかかっても、食べこぼしがあっても、自分のペースで食事ができることは喜びや満足感につながります。「できる事は自分の力で」「お一人お一人の生きてきた人生を尊重しいつまでも自分らしい生活」の継続のためには、お一人お一人に配慮した食事形態や環境を整えることが必要です。介助が必要な方は自信を無くしていたり申し訳なさを感じているなど複雑な心情があることを理解して 「精神的なサポート」を心がけ、遠慮のない関係性を築いていきたいですね。

■安全に食事ができる
咀嚼・嚥下機能が低下してくると、食べ物や飲み物が器官に入りやすくなり誤嚥性肺炎や窒息などにより生命に危険が生じることがあります。 お一人お一人の咀嚼・嚥下機能に合った食事形態、支援の方法・正しい姿勢になっているか確認することが重要です。時間がない・危ないからといってすべてを介助したり急がすように無理をさせてしまうと、ご本人が意欲をなくしてしまったり、自尊心を傷つけてしまったり、誤嚥や窒息などの危険性が高まります。心にゆとりを持ち、ご本人のペースで召し上がっていただくことを心がけます。

嚥下と誤嚥の関係性を知る。

1.先行期
【何をどのように食べるかを判断する時期】
2.準備期
【食べものを咀嚼し食塊を形成する時期】
3.口腔期
【食塊を口腔から咽頭(喉へ)に送り込む時期】
4.咽頭期
【食塊を咽頭から食道へ送り込む時期】
5.食道期
【食塊を食道から胃に送り込む時期】
これが、嚥下のメカニズムです。

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誤嚥とは、食べ物を飲み込んだ時に食道ではなく気管に入ってしまうことです。上記5期の過程のいずれかが正しく行われないことで嚥下に障害が生じ誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があり、最悪の場合、窒息など生命に危機をもたらすこともあります。

誤嚥を予防するには

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正しい姿勢で食べることが何よりも大切なことです。座って食べる場合・車椅子に座ったまま食べる場合、ベッドで食べる場合など、ご入居者の状態に合わせた適切な食事姿勢とその正しいやり方をしっかりと学びます。

嚥下状態・食事形態の確認を行います。「口腔内の状態・義歯が合っているか」「お一人お一人にあった食事形態か」「むせていないか」「ペースや一口量は大丈夫か」食事の介助をしながら、これらのことを細かく確認して行きます。

食後はゲップなどと一緒に胃液を含んだ食物が逆流して気管に入ってしまう危険性があるため、食後1時間はできるだけ起きて過ごしていただきます。食後、横になって体を休めたいという要望や、ベッド上での胃ろうや食事をされた際は、逆流予防のため頭部ベットを少し上げて休んでいただきます。
食後は口腔ケアを行い残渣物を取り除いて清潔を保持します。

口腔ケアには、2つの意義があります。

1.口腔清掃や義歯清掃を行い、口腔内の衛生の維持・向上を図る
2.機能訓練や治療により口腔機能の維持・向上を図る
適切な口腔ケアは、全身の健康状態を維持し生活の質の向上や生きる意欲の向上にも大きく影響していくといえます。

口腔内には数億ともいわれる細菌がいるといわれていますが、食事以外でも気が付かないうちに唾液や胃液が肺に入ってしまう事で生じる 『不顕性誤嚥』というものがあります。典型的な症状が出にくいのが特徴ですが、気が付いたら肺炎を引き起こしていたということも少なくありません。万が一誤嚥した場合でも、口腔内の細菌が少なければこれらの肺炎を予防することができます。 また、インフルエンザに感染したことでも細菌性の肺炎を発症するリスクが高まります。このような肺炎に移行させないためにも予防が大切になります。

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口腔ケアには、信頼関係が何よりも大切です。

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口の中はプライベートに関わる部分です。口の中を他人に見られたり触られたりすることに苦痛やストレスが伴ったり、不安や恥ずかしさを感じてしまうことのある支援であることを理解します。 お互いが安心した気持ちでケアを行うためには信頼関係は大切です。良い関係性を築き、思いやりのあるスムーズで効果的なケアを目指します。

ご入居者がご自分でできることはできる限り行なっていただきながら、口腔ケアを心地よいものだと感じていただけるような支援を目指します。

参加したスタッフの声

■食事とは、「生命の維持」「栄養補給」「楽しみ」「喜び」「生活のリズム」「メリハリ」で、ただ食べることだけではないと実感しました。介助では、早く済めば自分たちがスムーズに終わったことになるが、それではご入居者の尊厳を無視した介助になるので、それぞれのご入居者に合った介助を行い、楽しい食事ができたと思っていただける介助を目指したいです。
■視野が狭い方が、ご自分でよく理解していないメニューを口に運ばれる不安な気持ちがわかったので、きちんとメニューについて説明して食べていただこうと思った。また、視界の中からしっかりと見える位置でスプーンを口に運ぶようにする。
■食事の時間は、ご入居者の食事量ばかり気にしてしまい、食事の時間を大切にできていなかったので、これからは会話も交えて楽しい時間いできたらいいなと思いました。

研修担当者の声

今回の技術研修のテーマは『食事』です。
人間にとって、食べるという行為は「生命維持」のための必要行為であると同時に、「楽しみ」でもあります。美味しいご飯を食べたい。楽しく食卓を囲みたい。そんな思いは、いくつになっても変わりません。食事の良し悪しは味だけでなく、環境にも左右されます。私たちスタッフが環境の一要素としてより良い支援を提供できるように、実技を通して少しでも多くの気づきが得られていたら嬉しいです。
また、今回の研修もいつも通り、「体感してみること」を大切に進行しました。実際にご入居者が召し上がっている食事(ソフト食・ペースト食・お粥など)を実際に試食してみましたが、皆、口を揃えて「ペースト食は美味しくない…」「あまりにトロミが強いお茶はお茶ではないみたい…」と会話していました。そう、普通の食事を普通に食べている私たちにとって、ソフト食やペースト食は、決して美味しいと感じられるものではないのです。それはきっと、ご入居者であっても変わらないはずです。好きなものを、普通に食べたい。そんな当たり前の願いを叶えるために、私たちに何ができるだろう?そんな疑問が、美味しく食べる事ができる口腔嚥下機能を少しでも長く維持していただけるように、日々の予防視点の関わりも大切だと気付かせてくれます。一度低下してしまった機能を向上させるのは大変ですが、機能を低下させない関わりは気軽にできます。口腔体操や日頃のコミュニケーション(会話)が予防視点の関わりの一例です。単に「介護」をするのではなく、食事を通して相手の「人生」に関わる。そんな気付きも得られる意義深い時間になりました。

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